ダイフク、日本初のごみ収集車用の内部洗浄装置を新開発
人手作業を自動化し、労力軽減や洗浄力向上を実現

2024年8月6日
株式会社ダイフク
株式会社ダイフクプラスモア

株式会社ダイフク(本社:大阪市西淀川区、代表取締役社長:下代(げしろ) 博、以下「ダイフク」)は、このたび、ごみ収集車用の内部洗浄装置「シャワーホッパー」を日本で初めて開発しました。従来は手作業で行っていた投入口やホッパー裏などの洗浄を自動化し、労力軽減や洗浄力向上、水使用量の削減などに貢献します。ダイフクのグループ会社で、洗車機および関連商品の販売・サービスを行う株式会社ダイフクプラスモア(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:田中 崇文)が8月から本格販売を開始しました。

※ホッパー:ゴミ収集車後部の積み込み装置

投入口を洗浄する様子
洗いにくいホッパー裏も高圧水でしっかり洗浄

ごみ収集車は、使用後に通常1日1回程度、内部洗浄作業を行いますが、その作業は従来手洗いで、人手不足や働き方改革などを背景に自動化ニーズが高まっていました。また作業中にごみや汚水が掛かるといった衛生面に加えて、安全面での課題もありました。そこでダイフクは、これまで洗車機開発で培った洗浄技術や自動化技術を生かし本製品を開発することで、労力軽減や洗浄力向上を図るとともに、作業環境を改善します。

ダイフクグループは2024年5月に公表した長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」および「2027年中期経営計画」の中で、「モノを動かす技術」で食や環境などの新たな領域で社会課題解決へ貢献することを掲げています。今後もさまざまな分野でソリューションを提供し、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。

ごみ収集車用 内部洗浄装置「シャワーホッパー」

「シャワーホッパー」の特長

  • 自動化により、洗浄時間は人手作業と比べて約30%短縮※1
  • 高い洗浄力を有し、水使用量は人手作業と比べて約20%削減※2
  • 洗浄中に作業者がごみや汚水で汚れることを大幅に軽減するなど作業環境を改善

※1:手洗いで1台当たり4分28秒掛かっていた洗浄時間を、3分13秒に短縮(ダイフク調べ)
※2:手洗いで1台当たり242ℓだった水使用量を、196ℓに削減(ダイフク調べ)

「シャワーホッパー」の主な仕様

洗浄可能車両 ダンプ式:2t、3t、4t
押出式:2t、3t、3.5t(高容量、低型)、4t
機械寸法 幅3,620mm×奥行き4,120mm×高さ2,700mm
設置寸法 幅5,100mm×奥行き7,360mm
電源 三相AC200V 7.9kW ブレーカー容量60A
水タンク容量 300ℓ
オプション ハンドガン(手動洗浄)水量20ℓ/min

ダイフクについて

ダイフクは、1937年の設立以来、モノを動かす技術(マテリアルハンドリング)に磨きをかけ、物流の合理化を追求してきました。ダイフクグループは、現在、世界24の国と地域に生産・販売拠点を設けており、海外売上高比率は67%に達しています。昨今、人手不足や生産性向上の課題解決につながる重要な社会インフラとして、マテリアルハンドリングシステムに期待が高まっており、これらのニーズに応えるため、ダイフクグループは常に次世代の物流システムを先駆けて開発する企業であり続け、社会の発展につながるソリューションを提供してまいります。

オートウォッシュ事業について

ダイフクは1977年に洗車機の製造を開始し、節水・静音タイプの洗車機やローラコンベヤ技術を組み合わせた連続洗車機を開発するなど、洗浄技術・自動化技術を高めてきました。洗車機・関連商品の販売・サービスは、グループ会社のダイフクプラスモアが行っており、国内トップクラスの販売シェアを有しています。近年では2024年問題を背景に、トラックドライバーの洗車業務の時間短縮と負荷低減に貢献する大型洗車機が物流業界から注目を集めています。

<お問い合わせ先>
株式会社ダイフクプラスモア 営業本部 
TEL: 044-520-1880